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【2025年補助金】子育てグリーン住宅支援事業について

  • 2024. 12. 21.

【2025年補助金】子育てグリーン住宅支援事業について

2025年から始まる「子育てグリーン住宅支援事業」は、環境にも家計にも配慮した住まいづくりを推進する補助金制度です。これまでの制度と比べて支援内容が大きく進化しており、特に省エネルギー性能や支援対象の広がりが注目されています。以下では、その具体的な内容と2024年までの補助金制度との違いを解説し、今後の住宅市場に与える影響についてTHINK HOMEとして考察します。

2025年 子育てグリーン住宅支援事業のポイント

対象世帯

  • 子育て世帯: 18歳未満の子どもがいる世帯。
  • 若者夫婦世帯: 夫婦のいずれかが39歳以下の世帯。

補助金の対象住宅と補助額

1. GX志向型住宅

  • 補助額: 最大160万円/戸
  • 条件: 断熱等性能等級6以上、一時エネルギー消費量の削減率35%以上、再生可能エネルギー設備の導入でエネルギー消費をゼロに近づける。

2. 長期優良住宅

  • 補助額: 最大100万円/戸(除却なしの場合は80万円)
  • 条件: 断熱等性能等級5以上、一時エネルギー消費量の削減率20%以上。

3. ZEH水準住宅

  • 補助額: 最大60万円/戸(除却なしの場合は40万円)
  • 条件: 長期優良住宅と同じ基準を満たす必要あり。
対象世帯対象住宅補助額
すべての
世帯
GX志向型住宅
○下記の[1]及び[2]に適合するもの
[1]断熱等性能等級「6以上」 
[2]一次エネルギー消費量の削減率戸建住宅一般寒冷地等都市部狭小地等再エネ除く35%以上再エネ含む100%以上75%以上-共同住宅3階建以下4・5階建6階建以上再エネ除く35%以上再エネ含む75%以上50%以上-
160万円/戸
子育て
世帯等
長期優良住宅建替前住宅等の除却を行う場合100万円/戸
上記以外の場合80万円/戸
ZEH水準住宅建替前住宅等の除却を行う場合60万円/戸
上記以外の場合40万円/戸

※国土交通省HPより

2024年までの補助金制度との違い

1. 省エネルギー基準の強化

  • 2024年までの補助金では、断熱等性能等級「5」以上が多くの場合の基準でしたが、2025年以降は「GX志向型住宅」など、断熱等性能等級「6」以上を求めるケースが増えました。
  • また、再生可能エネルギー設備の導入が補助金条件として加わり、カーボンニュートラルの実現に向けた具体的な施策が強調されています。

2. 補助金額の増額

  • GX志向型住宅の補助額が最大160万円と、これまでのZEH住宅(最大80万円)や長期優良住宅(最大100万円)を上回る設定となり、支援の手厚さが際立っています。

3. 補助対象の拡大

  • 2024年までの補助金制度では主に新築やリフォームが中心でしたが、2025年以降は分譲住宅や賃貸住宅にも補助が拡大され、より多様な家庭が支援を受けられる仕組みになっています。



これまでの補助金制度に比べると、省エネ性能や補助金額が大きく向上しており、家庭への支援がより具体的かつ実用的になっています。一方で、省エネ性能の基準が高くなった分、対応する住宅を建てるためのコストが増えるというハードルもあるかもしれません。それでも、補助金を活用すれば長期的には光熱費の削減や快適な住環境が得られるため、多くの家庭にとって魅力的な制度と言えるでしょう。

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