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広いリビングをつくるためのポイントと注意すること

  • 2024. 06. 27.

広いリビングをつくるためのポイントと注意すること

新型コロナウイルスの影響により、在宅勤務やオンライン学習の機会が増加しました。多くの家庭で、仕事や学習のために集中できる空間が必要となり、2020年以降は広いリビングを求める方が増えたように思います。

それまでのリビングの役割は主に家族が団欒する場所であったのですが、ここ最近は用途に変化がみられるようになってきました。今回のコラムではこれからのリビングの在り方について少しお話したいと思います。

リビングの役割の変化

冒頭でもお話した通り、コロナ禍以降自宅で過ごす時間が増えたことで、リビングの快適性が重要視されるようになりました。リビングは単なる寛ぎの場から、多目的空間へと進化しています。家族がリラックスして過ごす、友人を招いてのホームパーティー、テレワークによる自宅のオフィス化など、多目的に活用する分、広さを求める方も増えてきているのです。

ではリビングを広く活用するためのポイントをご紹介します。

柱や仕切りの最小化

空間を広く見せるために、柱や仕切りを最小限に抑える設計が有効です。これにより、視覚的な広がりが生まれ、開放感が高まります。

高い天井の採用

天井を高くすることで、縦方向の広がりを持たせ、明るく開放的な空間を作り出すことができます。窓の高さを大きくする、もしくは高窓を設置することにより自然光を多く取り入れることも、広がりの演出に役立ちます。

屋外空間との連携

リビングとテラスや庭など、屋外空間とつなげることで、室内外の境界を曖昧にし、さらなる広がりを感じさせることができます。ガラスドアや大きな窓を採用することで、自然光を多く取り入れ、明るく開放的な空間を実現します。

シンプルなデザイン

無駄を省いたシンプルなデザインにすることで、空間の広がりを強調します。シンプルな家具や内装を選ぶことで、リビング全体がすっきりとした印象になります。

効果的な収納スペース

広いリビングを保つためには、効果的な収納スペースが必要です。見せない収納を工夫することで、整理整頓された空間を維持し、リビングを広く使うことができます。

広いリビングの注意ポイント

広いリビングにすることで、いくつか注意しなければならないこともあります。

動線の長さ

広いリビングは動線が長くなることがあります。水まわりなど家事スペースと隣接することも多いでしょうから、回遊動線を取り入れるなど移動距離を短くする工夫をしておきましょう。

コーディネートの難しさ

広い空間を一貫性のあるデザインでまとめるのは難しい場合があります。スペースが多いからとものを置きすぎたりするとかえってゴチャゴチャしてしまうことも。統一感のあるデザインを心がけ、必要に応じてインテリアデザイナーの意見を取り入れると良いでしょう。

温度管理の難しさ

広いリビングは、建物の性能によっては温度管理が難しいことがあります。性能が低いとせっかくエアコンで温めたリビングの熱を逃してしまいます。大空間を温めるには大きなエネルギーを使ってしまうのです。高気密高断熱住宅は熱の流出を最小限に抑え、リビング空間のエネルギー効率を高め、快適な温度を保つことができます。広いリビングを採用する際は高気密高断熱が必須と言っても過言ではありません。

他の部屋の狭さ

広いリビングを確保するために、他の部屋が狭くなることがあります。間取りのバランスを考慮し、家全体の快適性を保つように設計することが重要です。

掃除の手間

広いリビングは掃除が大変ですが、ロボット掃除機などを活用することで効率的に清掃できます。

家具・家電のコスト

広いリビングに合わせた家具や家電の購入にはコストがかかることがあります。コストパフォーマンスを考えた選択を心がけると良いでしょう。

以上がリビングを広く活用するためのポイントと注意点をお話しさせていただきました。是非参考にしてみてください。

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